
「嵯峨美の観光デザイン領域ってどんなことを学ぶの?」という問いに答えるべく、昨年度のプロジェクト内容をご紹介します。
デザインの力で地域観光を活性化させることを目指す、嵯峨美観光デザイン領域。
企画・提案・制作など、幅広いことを学び、学校の外で様々なことに挑戦できます。
2019年は、観光ビジネスを実践しながら学ぶ『京都プロジェクト』を産官学連携で実施しました。
今回のプロジェクトの目的は、ずばり観光公害を解決すること。
今回のプロジェクトは、こちらの皆様にご協力いただきました。
民間企業(パナソニック映像㈱、㈱コギト)
京都・西山地域の自治体(大山崎町、向日市、長岡京市)
観光が原因の公害?

世界でも有数の観光地である京都。
たくさんの観光客が押し寄せることで観光地がパンク状態になり、オーバーツーリズム現象と呼ばれる観光公害が起きています。
街中の人混み、交通渋滞、騒音やゴミの問題、これらを原因で地域住民と観光客とのトラブルもおこっているのです。
世界中の観光地で同様の問題がおきていて、反観光デモが起きた国もあるほど深刻な問題に発展しています。
観光デザインで、観光公害を解決する
今回のプロジェクトの狙いは、魅力があまり知られていない地域(京都・西山地域)を多くの人に知ってもらい、観光客を分散させること。
つまり、観光客が多すぎて困っている人気観光地から、今まで知られていなかった地域に観光客を呼び込もうということです。
そう、嵯峨美では、そんな作戦計画を「観光デザイン」と呼んでいて、今回のプロジェクトを民間企業、自治体の皆さんの協力をいただいて実行しました。
京都プロジェクトでやったこと
学生たちが京都・西山地域を訪ねてフィールドワーク学生の目線でその地域の魅力を探す「お宝探し」をしました。
そして、観光集客PRをどうすれば魅力的に発信していけるか、行ってみたいと思えるかを作戦計画(観光デザイン)するための話し合いを重ねていきました。
その結果、具体的に実行することになったのがこの2つ。
パナソニック映像㈱さんのプロの技術を学びながら、観光PR動画「旅の星」を制作。
㈱コギトさんからアドバイスをいただきながら、観光WebイラストマップAmbula map「京美食とりっぷ」制作。
嵯峨美・観光デザイン領域の本領を発揮し完成した映像とイラストマップは、7月末以降に公開の予定です。
※完成した制作物は、歴史街道推進協議会のサイト内「旅の星」や自治体などで公開予定。
<歴史街道 〜旅の星〜>
<制作動画>
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